常にイノベーションし続ける産業
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第二次世界大戦後からの米国産業の構造変化を見てみると、
大きく4つのフェーズに分けることができます。1950年代〜1960年代
第二次世界大戦後の製造業を中心とした時代
アメリカ映画が世界で配給されるようになり、世界がアメリカの持つ文化(家電、自動車等)に憧れ、同じような暮らしを望む人が増えました。これを受け、輸出を中心とした製造業が繁栄を迎えました。
1970年代〜1980年代
オイルショックと日本の台頭
1970年代に入ると、2度のオイルショックや、自動車や家電産業における日本企業の目覚ましい発展を受け、米国経済は打撃を受けました。ただし、マイクロソフトやアップル、インテルなど、後にIT企業の代名詞ともいえる企業が多く起業した時期でもあります。
1990年代〜2008年
ITと金融工学を駆使したデリバティブ時代
1990年代に入ると、米国は国を挙げてパソコンとインターネットの普及に努めました。このようなインフラ整備が進む中、ヤフーやアマゾンなどのインターネット関連企業が起業し、後に急速な成長を遂げることになります。また、パソコンの普及に併せて金融工学を駆使した金融デリバティブ商品の開発が本格的になったのもこの頃からです。
2008年〜
拡大するネットビジネスと新成長戦略
インターネット端末がパソコンからスマートフォンへ移行し、SNSやゲーム産業が爆発的に飛躍していきます。また、3Dプリンターなど革新的な技術が開発され、運用を開始しております。
このように、わずか半世紀の間で急激な産業変化を遂げた米国市場には、産業構造の変化を許容し、
イノベーションが起こりやすい柔軟な社会があるといえます。
これこそが米国の最大の強みといえます。